海外留学。皆さんはどんなイメージを持っていますか?
大自然、サバイバル、不便な環境で成長する自分。
多くの読者は、そんなエモーショナルな物語を期待しています。
しかし、現実はどうでしょうか?
今回は、その期待を逆手に取り、あえて裏切ることで面白さを生むギャップのリフレームをご紹介します。
私がシドニーに住み始めた時の経験を書いたエピソードからの抜粋です。
×|Before
留学前、私が抱いていたオーストラリアのイメージ。
それは大自然、コアラ、カンガルー、のんびりした時間。
異国の地で、不便さとカルチャーショックに打ちのめされながら、逞しく成長していく自分……。
◯|After
でも、シドニーに着いて気づきました。
ユニクロ、ダイソー、無印良品。納豆も豆腐も普通に売っている。
ここはまるで東京です。サバイバル感ゼロ。
「不便な環境で強くなる」? 無理です。快適すぎます。
Beforeも正直な感想なのですが、少しお利口さんな文章です。
読者も「はいはい、そういう話ね」と予想できてしまいます。
そこで、目の前の現実(東京と変わらない便利さ)をそのままぶつけてみることにしました。
成長したいという崇高な期待を、馴染みの店があるから無理という現実でバッサリ切る。
この落差(ギャップ)が、読者の予想を裏切りクスッと笑いを誘います。
文章術|ギャップのリフレーム
これはギャップのリフレームです。
- フリ(期待)|まず、一般的なイメージ(サバイバル、成長)を提示する。
- オチ(現実)|次に、それとは正反対の事実(ユニクロ、快適)をぶつける。
ビジネスでも、うちはAIを使った最先端企業です!と言うより、うちはAI企業ですが、実は社長がまだガラケーを使っていますと言った方が、人間味(意外性)が出て興味を惹きますよね。
【ビジネスへの応用】
これは自己紹介や商品PRで最強の効果を発揮します。
うちは創業100年の老舗ですと言うだけでは、すぐ忘れられます。
でも、うちは創業100年の老舗ですが、実は社員の平均年齢は25歳ですと言われたら?
えっ、どういうこと?と興味を惹かれませんか?
さすが〇〇だね(期待通り)と言われるより、意外だね(いい意味での期待外れ)と言われること。
そこに、あなたのビジネスのフックが生まれます。
この記事は、Noteで連載中のオーストラリア留学エッセイ を元にリマスターしたものです。
オリジナルのエッセイも、ぜひ読んでみてください。


