皆さんは、理不尽なことを言われたときどう書きますか?
確かにそうだなと納得しつつ、でもムカついている自分がいませんか?
その複雑な心境を、綺麗事ではない生の感情として表現する方法をご紹介します。
Before:優等生的な解釈を描く
シェアハウスでのある日のこと。
共有スペースの掃除について、シェアメイトの女性から注意されました。
「シンクを使った後は必ず拭いて、ゴミはすぐに捨てて」
そう言われました。確かにその通りです。
共同生活ですから、お互いに気をつけて、気持ちよく過ごしたいですよね。
模範解答ですね。
100点です。誰も文句は言えませんが、読んでいて面白くもありません。
あまりにいい人すぎて人間味がないのです。
After:本音のツッコミを描く
そこで、あなたもできてないじゃん!という心の叫びを、そのまま文章に乗せてみました。
「シンクは拭いてね」
わかりました。やります。ごもっともです。
正しいことを言っている。正しいんだけど言い方よ。そもそもあなたも昨日の夜、洗面所ビチャビチャにしてませんでしたっけ!?……とは、言えませんでした。英語力の壁です。
どうでしょうか?
これ読んで、わかる!と思った人も多いはずです。
人間関係って、理屈では割り切れないことばかりですよね。
正論だけでは語れないドロドロした本音(矛盾)こそが、読者との共感ポイントになるのです。
文章術:矛盾のリフレーム
これは矛盾のリフレーム(正論へのツッコミ)です。
- 認める:相手の言い分(正論)は認める。
- ぶつける:でも納得できない感情(矛盾)をぶつける。
- オチをつける:でも言えない自分を描くことで、親近感を持たせる。
綺麗事ばかり書いていては誰の心にも届きません。
あなたの文章に、少しだけ毒(本音)を垂らしてみる。
それだけで文章に深みと人間味が生まれます。
ビジネスへの応用
お客様やパートナーに対して、言いたいけど言えないことはありませんか?
もちろん、失礼なことは言えません。でも、あまりに良い子でいると、相手との距離は縮まりません。
お客様の言う通りですと全肯定する営業マンより、いや社長、それはちょっと無理がありますよ(笑)と冗談めかして言える営業マンの方が、実は信頼されたりします。
この笑いに包んだ本音(ツッコミ)は、緊張関係をほぐす最高の潤滑油です。
正論の鎧を脱いで、人間同士の話をする。
それが、長く続くビジネス関係の第一歩です。

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